【レザークラフト】abrAsusさんの財布②

前回、abrAsusさんの薄い財布を再現しようと試作してみたところ、いくつか課題が残る仕上がりになりました。今回はその反省を踏まえて、もう一度作り直してみることにしました。

前回の記事はこちら

【レザークラフト】abrAsusさんの財布①

今回も床材を使用

今回も浅草橋で購入した床材を使って試作しました。既製品を忠実に再現するのはなかなか難しいですが、まずは安価な材料で試せるのがありがたいところです。

カード入れの緩さを解消

前回、カードが落ちてきてしまう問題があったので、カード入れ部分の長さを短くすることで対応しました。単純な調整ですが、これだけでもかなりしっかりとカードを保持できるようになりました。

札止めの厚みを解消(革を漉いてみた)

前回は札止め部分が分厚くなってしまっていたので、今回は該当箇所の革をあらかじめ漉いてから使うことにしました。

漉き機を使うのが確実なのはわかっていたものの、道具ばかり増やしたくなかったので、手持ちのもので工夫してみることに。空き瓶に革をあてがいながら、別たちで少しずつ漉いてみました。



怪我をしないよう注意は必要でしたが、瓶には適度な硬さがあるおかげで、思ったよりも漉きやすかったです。

キーの蓋を改良

前回は鍵が落ちてきてしまう問題があったキー入れ部分。今回は蓋をポケットの外側からかぶせる形にすることで、鍵が落ちないように対応しました。

完成

完成

前回の課題だった3点について、それぞれ対応することができました。少しずつではありますが、既製品の設計に近づけている感覚があります。しばらく実際に持ち歩いて、使用感を確認してみようと思います。

【レザークラフト】ポストカードフレームを作ってみた(習作)

美術館やキャラクターグッズ、観葉植物など、好きなもののポストカードはついつい買ってしまうのですが、家ではうまく飾れずに溜め込んでしまっていました。そこで、ディスプレイ用のポストカードフレームを作ってみることにしました。

今回は本番の革を使う前段階として、床革(とこがわ)でたたき台を作成しています。

設計してみる

まずはサイズを決めるところから。全体は178mm×130mm、フレーム幅は17mmにしました。

  • 内側の縫い代:7mm
  • あんこの幅:5mm

また、革のロスを減らすために、フレーム前面を1枚で取るのではなく、4つのパーツを組み合わせる方針にしました。

設計メモ

 

組み立ててみた

作り自体はシンプルな構成だったので、組み立てはさくっと進められました。ただ、あんこから外周までの余白を十分に取れておらず、外周を縫うことができませんでした。

完成

 

完成してみて気づいた課題

今回、誤って内側から2mmの位置で縫ってしまったため、縫い穴が目立つ形で残ってしまいました。あんこと縫い線の間は、3mm程度は空けておく必要がありそうです。

また、ポストカードを差し込めるように上辺は縫わずに開けておいたのですが、これだとあんこを入れることができません。次回は、ポストカードの入れ口を背面側に切り込みとして設ける形にすれば、上辺もしっかり縫いつつ、あんこも入れられそうだと感じました。

今回は習作としての位置づけだったので、次は本番の革でこの2点を改善しながら作ってみたいと思います。

【レザークラフト】かぱかぱ開閉バネが楽しいコインケースを作ってみた

素材選び

革には、バリアンテのアンティークグリーン・1mm厚を使用しました。


 

コインケース1個分であれば、A4カットレザーの半分のサイズで十分足りました。残りは別の小物作りに使えそうです。

カット後

 

口革の縫い合わせ

開閉バネを取り付ける口革は、本体にベージュの糸で縫い合わせました。側面の黒糸とは違い、ここはあえて目立つ色にしています。落ち着いたアンティークグリーンの革に、ベージュの糸がアクセントになって上品な雰囲気に仕上がったと思います。

口革縫い合わせ

 

内縫いで仕立てる

今回は内縫い(裏返して仕立てる縫い方)を採用しました。裏返した後に縫い糸が目立たないよう、側面はあえて黒色の糸を選んでいます。革と同系色にすることで、縫い目が背景に馴染んでくれました。

内縫い

 

完成してみて気づいた課題

底面の角は、収まりを良くするために少し角を落として縫っています。ただ、仕上がってから見てみると、左右で角の落ち方に差が出てしまっているのが気になりました。

おそらく、落とす角を大きく取りすぎたことで差が目立ちやすくなったのだと思います。次に作るときは、角を落とす幅をもう少し小さくして、左右差が気づかれにくいサイズ感にしたいです。

開閉バネのかぱかぱする感触は、想像していた通り気持ちよくて大満足です。サイズ感も丁度良く、コインケースとして使うのにちょうど良い仕上がりになりました。

完成

 

【レザークラフト】母の日のプレゼントにパスケースを作ってみた

かなり遅くなってしまいましたが、母の日のプレゼントとして革のパスケースを作ることにしました。

### 素材選び

メインの革には、オーガスタの赤色・1mm厚を選びました。
鮮やかな発色と程よい柔らかさが気に入っています。


 

 

### 革の組み合わせで悩む

最初は全パーツをオーガスタで統一しようと思っていたのですが、2つの問題が出てきました。

- パーツ同士の輪郭がぼんやりして見分けにくい
- 重なる部分が厚くなりすぎてしまう

そこで、一部のパーツを0.5mmのアメ豚に変えることにしました。
薄いので、ポケット部分などに使うのにちょうど良いです。

裁断後

### 初めてのエッジペインティング

革の種類が変わると断面(コバ)の色合いや質感が微妙に異なります。
そこが気になってしまったので、今回初めてエッジペインティングに挑戦することにしました。

最初は「薄く塗ればきれいに仕上がるだろう」と少量で塗り始めたのですが、塗り具の跡がくっきり残ってしまいました。

試行錯誤して気づいたのが、**表面張力が働くくらいたっぷりめの量で塗ると、きれいに広がってくれる**ということ。量の感覚をつかむまでが地味に難しかったです。

完成

 

### 完成してみて気づいた課題

形にはなったものの、実際にすべてのポケットにカードを入れてみるとかなりタイトでした。
収納枚数によってサイズを大きめに設計する必要がありそうです。

もう一点、カードを取り出しやすくするための切り欠き穴が、端に近すぎてしまいました。
カードを差し込むときに引っかかりやすく、使い勝手が悪くなってしまっています。

次回作るときはこの2点を修正して、もう少し余裕を持ったサイズ感にしたいと思います。

エッジペインティングは初挑戦でしたが、コバがきれいにまとまると完成度がぐっと上がりますね。
革の組み合わせが増えてきたときにはぜひ使ってみてください。

【レザークラフト】abrAsusさんの財布①

数年前から愛用していたabrAsusさんの薄い財布。 使い込むうちに糸がほつれてきたり、芯材が透けて見えてきたりしてしまいました。 「それなら自分で作ってみよう」と思い立ち、レザークラフトで再現に挑戦してみることにしました。

展開図を描いてみる

まずは革が曲がる部分をざっくり仮置きしながら、展開図を書き起こしていきました。 実際に手を動かして描いてみて気づいたのが、元の設計では細かい端材が出ないような作りになっていること。 機能性だけでなく、素材の無駄まで考えられた設計に、改めて感心しました。

試作してみた

今回は施策目的ということで、浅草橋で¥500で買った床材を使用。 縫い合わせてみると、一応それらしいカタチにはなりました。

内側

 

外側

 

閉じた状態


が、やはり既製品を再現するのはそう簡単ではなく……。特に気になった点が以下の3つです。

  • カード入れが緩くて、カードが落ちてきやすい
  • 札止めの部分がかなり厚くなってしまった
  • キー入れ部の蓋が薄くて、鍵が落ちてきてしまう

素直に既製品を買うのが正解かもしれない

今回作ってみて痛感したのは、「薄い財布」の設計がいかに精密かということ。 コンパクトさと使いやすさを両立させるために、素材の厚みや各パーツの寸法が細かく計算されているんですよね。 自作で同じものを再現するのは、なかなかの茨の道でした。 欲しい方は、素直に既製品を購入するのをおすすめします。笑

【レザークラフト】ショルダーバッグの肩当てを作ってみた

10年近く、愛用し続けているHERZさんのCW-96。

タフで頼れる相棒なのですが、最近ふと「もう少し肩への当たりが優しくなればいいな」と思い立ち、専用の肩当てを自作してみることにしました。

目指したのは、公式のショルダーパッド(KO-601)のような、しっかりとした存在感のあるデザイン。今回はクッション性を出すために、中に「あんこ」を仕込んで2枚の革で挟み込む仕様に挑戦です。

まずは床革で試作、そして微調整

まずは本番の革を無駄にしないよう、床革で試作を開始しました。

最初は単純に、中に入れる「あんこ」を周囲より5mm短くして作成してみたのですが……。いざ作ってみると、肩のラインに沿って曲がる分のゆとりや、あんこの厚みのせいで、外側の革が突っ張って長さが足りなくなってしまいました。

 

この失敗を踏まえ、2回目のリトライでは以下の数値を調整。

  • あんこの長さをさらに5mm短縮
  • 外側の革を5mm延長

「曲げ」ながら縫い合わせる技法

内側と外側で長さが違うため、普通に合わせると当然ズレが生じます。そこで、革をぐいっと曲げながら、クリップで少しずつ位置を固定して縫い進めることにしました。

外側の余剰分を均等に分散させ、「少し縫ってはクリップをずらす」という地道な作業。これによって、立体的なカーブを維持したまま綺麗に縫い合わせることができました。

 

完成!CW-96との再会

完成したのがこちらです。

 

そして、10年選手のCW-96に装着。

 

あんこを入れたおかげで適度な立体感とクッション性が生まれ、肩への負担がぐっと軽減されました。

驚いたのは、手を離してもこの曲線がしっかり維持されていること。最初から曲がった形を作りたいときに、この「内外の長さを変えて曲げながら縫う」という技法はかなり有効だと実感しました。

10年経ってもこうして手を加えながら使い続けられるのは、丈夫なHERZのバッグならではの楽しみですね。これからも大事に育てていこうと思います。

【レザークラフト】掃除機のグリップにレザーを巻いて操作性を改善した話

​最近、掃除機をかけているときにグリップが少し滑るような感覚があり、地味にストレスを感じていました。

そこで、レザークラフトの練習も兼ねて、ベースボールステッチでグリップカバーを作ってみることにしました。

​採寸と失敗

​まずは革のはぎれをグリップに回して、現物合わせで採寸。

採寸したサイズに切り出し、いざ試しに付けてみようとしたところ……。

長さが足りなかった

​残念ながら、長さが全く足りていませんでした。

​原因を調べてみると、掃除機のグリップ部分には滑り止めのための凹凸があったのですが、私は一番細い「凹」の部分で採寸してしまっていました。

そのため、盛り上がっている「凸」の部分の厚みを計算に入れられていなかったようです。

掃除機のグリップ部

単純な円柱だと思い込んでいたのが失敗の元でした。

​完成と使用感

​気を取り直して、凸部分の円周に合わせて再度切り出し、ベースボールステッチで縫い上げていきました。

今回はしっかりとフィットさせることができました。

修正後のサイズ感

完成

​実際に使ってみると、革そのもののグリップ力はもちろんですが、ベースボールステッチの縫い目(ステッチ)に指がちょうど良くかかるようになり、操作性が格段に向上しました。

​掃除機のような実用的な道具に少し手を加えるだけで、日々の家事が少しだけ楽しくなるのは、自作ならではの良さですね。

しばらくこれで運用してみようと思います。

 

ちなみに、うちで使っている掃除機はこちらです。

掃除のストレスを減らすために、なるべく軽いものを使ってます

a.r10.to