【書籍】仕事は楽しいかね?

近所の図書館でデイル・ドーラン著 仕事は楽しいかね?を借りてきました。
2001年第1版発行で、ひと昔前のかわいらしい表紙をしてますね。
名著として聞いたこともあったのでものは試しに読んでみました。

内容は、疲れ果てたサラリーマンが、大雪で飛行機が飛ばなくなってしまい空港で右往左往しているとき空港で偶然出会った好々爺(実は超大物)にビジネスの手ほどきを受けるというものになってます。
(先日、ご紹介した最高の休息法と似てますね笑)

文中ではおじいさんや過去の偉人の名言がこれでもかとばかりに繰り広げられます。これらに共通しているのは、試してみることが重要だということです。
「今日の目標は明日のマンネリ」や「成功するというのはね、右に倣えをしないっていうことなんだ」などの様に、長期的な壮大な目標に向かうのではなく、毎日試して変化しつづけろと訴求しています。
さらに、変化させるのは劇的に行えと言います。人は注目されることでより高い成果を出すという”ホーソーン効果”が発見された実験を引き合いに出して、照明や休憩時間、賃金などの単一のパラメータだけでなく様々な変化を同時にすることで思わぬ相乗効果がでると述べています。この実験では生産性が従来の30%もあがったらしいです。

おじいさんはサラリーマンに対して、最後に以下3点を実践するように助言します。
①問題点
 仕事に関してイライラすることや、他の人が口にした不満を書き出す。
 問題に取り組むことで克服方法はもちろん、問題自体がアイデアにもなりうる。
 例えば、ズボンにくっついたオナモミからマジックテープが開発された。
②仕事に関してやっていることを全て箇条書きでリストアップ
 「新しいアイデアというのは新しい場所に置かれた古いアイデアなんだ。」
 複数の遅刻の言い訳を組み合わせると新しい言い訳が生み出せるように、自分の仕事の一要素に別の要素を組み合わせると新しいアイデアになるかもしれない。
 そのため、リストはできるだけ詳細に分割する必要があり、組み合わせる対象は分野を絞らずあらゆる範囲へ広げることでより効果を発揮する。
 また、おなじことを書かない/ つねにリストを変化させる/ 毎日読むことが重要とのこと。
③仕事上でやったミスを全て書き出す
 ミスした直後は失敗に対する羞恥や何かに対する苛立ちでミスに対して冷静に向き合えないため、時間を置いて③に向き合うこと。これによって、失敗はもはや”失敗にあらず”、アイデアの源泉になってくれる。
 

かきっぷりこそ違えど、try & errorを強調している点で 失敗の科学 に通じるところが多々あると感じました。
ただ、手広く次から次に手を出すだけでは何にもならないと感じるので、try & errorにある程度の指向性を持たせたいなと考えました。まずは私は本ブログでoutputの練習です。
読みやすい文章で、170p程度と分量も少なめで読みやすいので気軽に読んでみてください。

 

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