【書籍】失敗の科学

今日は図書館に行って、マシュー・サイドさん著 失敗の科学を読んできました。
メンタリストのDaiGoさんはじめ、色々な方がレビューしており気になっていたところに、たまたま在庫がありましたので読んでみました。

 

内容としては、失敗がいかに必要なものであるかを様々な事例や研究を交えて紹介するというもの。
医療ミスは後を立たないのに対して、飛行機事故は未然に防げているのか。
企業も個人も失敗を受けて、失敗した人を責めるのではなく如何に今後の改善につなげることができるかを考えられる姿勢(成長型マインドセット)こそが重要であるとのことでした。

失敗を糧にするためには以下3つの手法があり、単独ないしは複数を組み合わせることが効果的。
①マージナル・ゲイン:大きなゴールを分解した小さなことの改善を積み重ねる
②リーン・スタートアップ:小さい試作品から初めて改善を繰り返す
③RCT:ランダムに対象者を選択し、複数要素の差異によって結果が変わるかを確認する比較実験
その他にも、プロジェクト開始前にプロジェクトが失敗するシナリオを出し尽くす"事前検死"という方法も取り上げられていました。

仕事・趣味問わず、試行錯誤を成功へと繋げることができる考え方だなと感じました。主観の考え方にとらわれずに、input/outputのパラメータから客観的に改善を積み重ねていくことこそが重要だと。

1点まだ理解できてないのは、「成長型マインドセットの人は諦めが悪く無駄なところにまで執着してしまうのでは?」という疑問に対しては、「スキルが自分に足りないという欠陥を晒すことを恐れたり恥じたりしないから、自由に諦めることができる(=あきらめる判断を合理的に下す)」という回答がなされていた点です。
失敗した→なんでできないんだろう→自分のスキル不足→じゃあ無理だ という風に諦めてばっかりにならないか?と思ってしまったのでもう少し考えてみようと思います。